マリントイレの修理

船のトイレが故障した。
モーターをまわして海水を吸い上げて排水する電動式なのだが、スイッチを入れてもウンともスンともいわない。
トイレは船上で故障して困るものの最上位にくる設備の一つだけど、陸上と違って電話一本で業者さんが駆けつけてくれるわけではないので、自分で原因を突き止めて、交換部品を取り寄せ、取り付けることになる。
ヨットは優雅なイメージがあるものの、電気や配管の知識や技術も見よう見まねで習得して自分で作業できるようにならないと、不安だらけで母港から離れられなくなってしまう。


左の扉を開けるとトイレ、右はロッカー。中央はシャワースペース。
ブーツが見えているところはフォクスルの入口(セールや救命胴衣などの物入れ)。

モーターが動かないのでマルチメーターで配線を調べると、異常はなく電気はきている。ヒューズも切れず、断線もない。となると、モーターだろうということで取り外し、さらに分解してみたのがこちら。

モーター内まで海水が浸入し錆びていた。
この段階でモーターの修理はあきらめて、交換用のキットをネットで調べて取り寄せた。

下側の青いシールが貼ってあるのがモーター(Jabsco製)。灰色の細い帯の先にインペラがあり、これを回転させて海水を循環させる。その先に両側に突き出しているのがホースとの連結部。その先の黒い円筒部分の内側ミキサーの刃のようなものがついている。
ホースの連結部を見てわかるように、直径は細めの水道ホースくらいしかないので、このカッターで粉砕して流す仕組み。
モーターは12vなので車用のギボシと電工ペンチで電線の端末処理をしておく。

新しいモーターを取り付ける前のトイレ。

本体を土台から外したところ

とにかく狭いので、モーターを外すためにトイレ本体を取り外さなければならない。

本体にモーターキットを取り付けて本体を元の位置に戻して固定し、給水用と排出用のホースと配線をつなぎなおす。

実は一度取り付けた交換用キットから水が漏れるため、交換用のものを再送付してもらったので、結局、三週間ほどかかった。費用は部品代と送料その他で34090円。